6月下旬、後任のシンガポール入国日が漸く決まりました。これまでの経緯から実際に後任が入国するまでは油断が出来ないと構えていましたが、7月上旬に無事シンガポール入国を果たすことが出来ました。後任のシンガポール入国時のPCR検査と隔離期間中の1回目の抗原検査の結果がネガティブだったことを受け、正式にわたしの帰国日を確定させることが出来ました。
2021年10月9日現在、日本におけるシンガポールからの入国者の自主隔離期間は14日間から10日間に短縮可能となりましたが、大まかな流れは変わっていないようなので参考までに私の体験を記事にしてみました。
帰国準備
帰国日が東京オリンピック開催中、自主隔離明けがお盆期間と重なることになり、なんだか嫌な予感がしていました。
最初に引っ掛かってしまったのがフライト予約。日本が入国人数の制限をしているらしく希望していたフライトはキャンセル待ち。代替え便をキープしつつ、出発1週間前に漸く希望便を確保することが出来ました。
次は日本での滞在先。自主隔離する為に以前から予約していたホテルが夏休み・オリンピック期間ということもあってか料金アップ。何とか耐えられる範囲内の料金アップだったので宿泊先はそのまま変更せず。一方、自主隔離後に滞在を予定していた宿泊施設の料金が以前に確認していた料金の2倍に跳ね上がってしまったのでこれは断念。帰国1週間前頃、日本での緊急事態宣言の影響もあってか廉価なホテルを探すことが出来て何とか滞在先を確保。
何とかこの程度で嫌な予感は終わったようです。
○帰国後の住まい探し再開
○帰国時の必要書類等の事前準備
○思い出づくりのためのシンガポール散策
PCR検査
会社が契約しているクリニックでの受検を予定していましたが、ちょうど7月に「在留邦人向けPCR検査費用支援」が発表されたのでそちらを利用することに。日本人会や商工会議所非会員の方でも利用出来ますが、実施の上限数、期間が11月30日までとなっていますのでご注意下さい。利用される方は実施機関への確認が必要です。
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※帰任者も利用出来ました
わたしはジャパン・グリーン・クリニック(現在、受付終了)で受検して、翌日、検査結果に係る以下の書類をeメールで受け取りました。
- MEMO ON COVID-19 REAL TIME RT-PCR SWAB TEST RESULT
- NOTARISED COPY OF COVID-19 REAL TIME SWAB Test Result
- COVID-19に関する検査証明(日本の厚労省所定フォーマット)
シンガポール出国
空港に見送りに行くと言って頂いた方々がいらっしゃいましたが、チャンギ空港クラスターの影響で入場制限が敷かれていたこともあり丁重にお断り。
チェックインに少し時間が掛かることを想定して少し早めにチャンギ空港へ。
荷物は既に日本に送っていましたが、帰国日が定まらなかったのである程度の荷物を残していた為、預ける荷物はゴルフバッグを含めて6個の大所帯。超過手荷物の手続きも含めてチェックインに時間が掛かるかと思いきや、すんなり手続きは終了。平時と異なるのはCOVID-19の陰性証明書の提出と日本入国時の簡単な案内があったことぐらいでしょうか。手続き終了後、パスポートコントロールへ。
平時と同様、自動ゲートで出国手続き。イミグレーションで書類提出等はありませんでした。早朝とういこともあってか殆どの店舗はシャッターが閉まっています。。
ラウンジもガラガラ。飲食類は全てオーダー制、食事は2種類の朝食セットメニューがありましたが、コーヒーだけ頼んで時間を潰しゲートに向かいます。
搭乗人数も少ないようでセキュリティチェックも並ぶことなくすんなり通過。程なく搭乗開始のアナウンスがあり機内へ。
座席に行くと税関申告書と右上に「健康カード」と小さく書かれたA4サイズの一枚刷りの印刷物と「出国前検査の受検及び入国に当たって必要なアプリのインストールについて(検疫法第12条の規定に基づく質問)」の2枚の書面が置いてあります。税関申告書は事前に用意していたので、先ず、「健康カード」に目を通すと日本入国に際しての注意事項等が書かれていました。表面に書かれている内容は既に確認済み事項ばかりだったので裏面はあまり見ずに放置。この時点ではこの印刷物が日本入国時の提出書類の一つであるとは思いもよりませんでした。次に「出国前検査の・・・」の方はどう見ても提出書類であることがその場で分かったので直ぐに必要項目を記載して他の書類と共にバックに仕舞いました。
機内エンターテインメントを楽しみながら過ごしていると定刻より20分早く成田空港第2ターミナルのサテライトにある93番ゲートに到着。
時刻は16:02。
日本入国
ボーディングブリッジ接続後も暫く待機、やがてわたしともう1名の方の2名だけが案内される模様。ゲートで待機していた誘導係の方についていきます。
長い道のりを誘導され、漸く受付に到着。誘導係の方の案内はここまでのようです。米国から到着したらしいフライト組の後ろで受付の順番を待ちます。ちなみに検査前30分間は飲食禁止みたいです。
暫くここで待たされ、漸く順番がきました。ここから検疫手続き6行程の長い道のりが始まります。(案内表示では①〜⑤とナンバリングされていますが、待機場所で待つ行程を含めると6行程になります)
1.検疫関連の書類確認の受付に進みます(撮影禁止でした)
パスポート、誓約書、陰性証明書、健康カードの確認と機内で配布された質問票の提出と言われ、「健康カード」のことなどすっかり忘れていて係の方に尋ねたところ「機内で配られませんでしたか?」と言われ「あっ!」と思い出しましたが、その場で新たに健康カードをもらって即記入。
↓健康カード(裏面)
次に移動します。この後も各会場を歩き回ることになります。
2.抗原検査(唾液採取)(撮影禁止でした)
わたしは直ぐに規定量の唾液の採取が出来ましたが、ここでスタックしてしまっている人もチラホラいらっしゃいました。検体採取のブースには説明書きと共に梅干しとレモンの写真が貼ってありましたがお世話になることはありませんでした。
検体を提出して次の会場へ。
3.アプリインストール(撮影禁止でした)
入り口のところで事前インストールしていたアプリのアイコンだけ確認され待機。1番目の受付では位置確認や事前にインストールしていたアプリを係員が完結させ、登録(記載)していたメールアドレスにテストメール。2番目の受付ではアプリの使い方の説明、3番目の受付で確認用紙を回収。因みにこの会場係員の殆どの方が日本語を話す外国の方でした。
次の会場へ。もう少し各会場間の移動をコンパクトに収めることは出来ないものなのか、、
4.質問票WEBで作成したQRコードの提示
質問票WEBで事前回答して作成したQRコードとパスポートを提示。ここで成田空港周辺ホテルまでの周回バスを利用したい旨伝えると案内チラシをもらいました。
5.待機
抗原検査の結果が出るまでこちらで待機。暫く待っていると自分の番号を呼ばれて次の会場へ。
6.検査結果通知
中に入っても更に待たされ、漸く陰性結果の通知用紙を受け取る。
これで検疫関連手続きは終了、次はイミグレーションへ移動です。
7.入国審査
ひょっとしたら免税店開いてるかなーとの淡い期待を抱いていましたが案の定閉まっていました。
自動化ゲートは使えません。入国審査官の対応人数が少なくここでも行列です、、
8.手荷物引渡所
荷物は既にターンテーブルからピックアップされていました。荷物をカートに積んで税関へ。
9.税関
別送品があるので申告書を2枚提出。係官の方から「オリンピック期間なので最低一つの荷物の中身は確認しなければならない」と申し訳無さそうに言われたので「幾つでもどうぞ」と返答しましたが、一つだけ確認されて終了。押印された申告書1枚の返却を受けて到着ロビーへ。
時刻は18:50。ここまでの所要時間は3時間弱。
数日前に羽田空港から入国した人は約1時間掛かったと聞いていたので約3倍。これから日本に入国する方は可能であれば羽田空港の方が良いかもしれません。
10.成田空港周辺ホテルへ移動
別送品の手続きを済ませてから自主隔離用に予約したホテルへ移動する為、周回バスの乗り場へ。
トランクに積める荷物は1人1個までと言われてしまいましたが、乗車人数も少なそうなのでお願いしたところ、渋々?ながら全部積み込んで頂けました。尚、乗車の際には検疫で渡された陰性と書かれたオレンジ色の用紙の提示を求められました。
自主隔離
ホテル到着。チェックイン時も少し並びました。翌日の朝食会場やその後のチェックインの様子を見ていると結構な人数が宿泊している感じを受けました。
一旦、部屋に入りMySOSアプリで隔離場所の登録。その後、館内のコンビニで夕食を購入。夕食を済ませ、お風呂に入り、この日は早々と就寝。爆睡でした。
翌日以降の隔離期間中の毎日、8時から17時の間でランダムにMySOSアプリから健康報告1回、位置確認2回、ビデオ通話(自動)1回がありました。期間中、一度だけリアル通話確認がありました。
日本では、シンガポールとは異なり隔離期間中でも部屋の外に出てもお咎めがないので息が詰まるということはありませんでした。ホテル敷地内でウォーキングしたり、近くのコンビニに行ったりして外の空気を吸えたことは幸いでした。
とは言え、決して楽しい時間ではありませんので、検疫の隔離が必要ない状況が早く訪れることを祈るばかりです。